LSEG 気候変動対策移行プラン

2040 年、ネット・ゼロ企業を目指して

LSEG (ロンドン証券取引所グループ) は、気候変動に対する取り組みに真の意味で寄与し、低炭素経済への移行の加速を支援できると考えています。

LSEG のネット・ゼロ目標

2021 年 1 月、LESG は国連の気候変動キャンペーン「Race to Zero」に賛同し、ネット・ゼロに取り組む世界初の取引所グループとなりました。LSEG は、2030 年までに炭素排出量を半減させ、2040 年までにネット・ゼロを達成するよう取り組んでまいります。これにあたり、当社初となる気候変動対策移行プランと気候関連財務情報開示タスクフォース (TCFD) レポートを公表しています。

科学的根拠に基づく目標

LSEG は、2030 年までの炭素排出量の 50% 削減を目指し、2040 年までにネット・ゼロを達成する目標を掲げています。

炭素削減目標

つまり、スコープ 1、2、3 (燃料とエネルギー関連の活動、出張、従業員の通勤) に係る温室効果ガス絶対排出量を 2030 年までに 50% 削減するコミットメントです。

サプライヤー・エンゲージメント目標

サプライヤーの 67% (当社のスコープ 3 の「購入品とサービス」をカバーする排出量基準) が、2026 年までに科学的根拠に基づく目標を設定するよう取り組みます。

重点分野

LSEG は、2030 年までの短期的な目標達成と、ネット・ゼロへの道筋を目指し、以下の優先分野に注力しています。

気候変動リスク

気候変動が LSEG の拠点やビジネス・モデルにおよぼす影響を引き続き把握、測定、管理していきます。

サプライチェーン

すべてのサプライヤーと連携し、業務に環境配慮のコミットメントを組み込むよう働きかけます。さらに、67 %のサプライヤー (排出量基準) が、2026 年までに、科学的根拠に基づく排出量削減目標を設定することも含まれています。

施設とデータセンター

LSEG は、自社オフィスとデータセンターの排出量を半減させるべく、各拠点を最適化し、効率的なテクノロジーを推進します。一例として、各拠点と部門全体のデータポイントを追跡、管理、測定したリアルタイムレポートを作成できるグローバルツールを導入しました。

再生可能電力

LSEG が所有する全施設でグリーン・タリフの導入を増加させ、オンサイトやオフサイトで発電を試みます。最後の選択肢としてのみエネルギー属性証明書 (EAC) を購入することで、消費電力の 100% が再生可能資源由来となるよう努めます。 

出張

出張にかかる排出量を 50% 削減するために、従業員やパートナーと連携して、出張の手段と時期、目的を変えていきます。また、自転車置き場やシャワー設備など、自転車通勤用設備を改善し、シャトルバス・サービスも電気自動車に切り替えます。

カーボン・ニュートラルと炭素除去

LSEG は、カーボン・ニュートラルに関する優れた世界的枠組みである CarbonNeutral プロトコルに即した CarbonNeutral® 企業認証を達成しています。当社では引き続き、ネット・ゼロ達成を後押しする炭素除去の選択肢を探っていきます。

進捗報告

データや進捗状況を開示することで、LSEG のコミットメントと責任が明確になりと同時に、市場の透明性も促進しています。また、LSEG はサステナビリティに関する開示のベスト・プラクティスに沿ったモニタリングとレポートにも注力しています。2023 年の気候変動対策移行プランにおいて、サステナビリティ関連のパフォーマンス・レポートとあわせて、ネット・ゼロへの進捗状況も報告する予定です。